「もしかしたら、さほど体力は使わないのかも」
これ、ブレイクダンスを知らない人が抱きがちな思い込みですね。
でも実際は、全身を激しく動かす超ハードな競技なんです。
そこで、今回はブレイキン日本代表AYUMIの成功の秘訣とパリ五輪への道について紹介します!
- 世界から評価されるAYUMIの3つの理由
- 21歳からブレイキンで世界一に輝いた経歴
- AYUMIが魅せる独自のダンススタイルと魅力
AYUMIが世界から評価される3つの理由
2024年パリオリンピックで正式種目となるブレイキン。この新たな舞台で日本代表の活躍が期待されていますが、世界レベルで戦えるのがAYUMI(アユミ)選手です。
AYUMI選手は40歳を超えてなお世界のトップに立ち続けています。彼女がブレイキンの世界で高い評価を得ている理由は、以下の3つにまとめられます。
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきましょう。
独創的な「おそうじスタイル」
AYUMIといえば「おそうじスタイル」と呼ばれる独自のムーブが特徴的です。
掃除機やぞうきんなどの身近なモチーフを取り入れたユーモアあふれる動きは、世界中のファンを魅了しています。
- ぞうきんがけを思わせるステップ
- 掃除機を模したような独特なムーブ
- 日常の動作をダンスに昇華
例えば、床を磨くようなステップから一転、宙を舞うようなムーブへ。
普段は何気なく行っている掃除の動きを、ダイナミックなブレイクダンスに変化させるのです。
見るものを引き込む独創性が、AYUMIの最大の武器!
誰にも真似できない唯一無二のスタイルで、審査員や観客の心をつかんできました。
オリジナリティ溢れるダンスは、高い評価を得る理由の一つとなっています。
経験を活かしつつ新しさを追求
「経験値」と聞くと、積み重ねてきたものを発揮する、と思いがちです。
しかしAYUMIは経験を土台にしつつ、そこから新しいものを生み出すことを大切にしているのです。
- 培ってきた経験は土台
- そこから新たな挑戦を続ける
- 過去に縛られず今を大切に
ダンス歴20年以上のAYUMIにとって、蓄積された経験は確かに財産です。
でもそれをアドバンテージとするだけでなく、新しい表現を生み出すための土台と捉えているのです。
今この瞬間を全力で表現することが大事なんだね
常に好奇心を持って新しいことにチャレンジし、ダンスを進化させてきました。
ルーティンに甘んじることなく、そのときの最高の踊りを追求する姿勢から目が離せません。
40歳を超えて進化を続ける
ブレイキンは10代、20代の若い選手が活躍するイメージがあります。
しかしAYUMIは40歳を超えた今も第一線で戦い続け、さらなる高みを目指しています。
- 年齢はただの数字と捉える
- 壁にぶつかっても諦めない
- 常に世界一流を意識
パワフルな若手ダンサーが台頭する中で、40代でもトップに立つのは並大抵のことではありません。
怪我などで壁にぶつかることもありますが、それでも諦めずに挑戦を続けるメンタリティの強さは特筆すべきでしょう。
年齢は関係ないよね!私も常に進化して行きたいな!
「世界で勝つ」という明確な目標を持ち、常に世界基準で自らを磨き続けています。
そのハングリー精神と、実際に結果で証明してきた実績が、多くの人を惹きつけてやみません。
「21歳」からのブレイキンで世界一に!AYUMIの経歴
数々の記録を打ち立て、世界を舞台に活躍するAYUMI。実は、ブレイキンを始めたのは21歳と比較的遅いスタートでした。
ここでは、AYUMI選手のブレイクダンサーとしての歩みを振り返ります。
遅咲きのB-Girlが、いかにして世界の頂点に上り詰めたのか。その軌跡をたどってみましょう。
大学卒業後カナダ留学中に出会う
AYUMIがブレイキンと出会ったのは、大学卒業後の21歳のときでした。
カナダへの語学留学中に、偶然姉の影響でブレイクダンスに触れる機会に恵まれたのです。
- きっかけは一時帰国中に見た大会
- ダイエットも兼ねて始める
- カナダに戻っても続けることに
留学先の生活で悩んでいたとき、パワフルなダンスとの出会いに心を奪われました。
最初は体を動かすことが目的でしたが、新たな表現方法に魅了され、本格的に打ち込むようになったのです。
ブレイキンは留学生活に彩りを与えてくれた
帰国後は京都のダンスチームに所属し、さらなるスキルアップを図りました。
遅めのスタートだったAYUMIですが、ブレイキンとの運命的な出会いを果たしたのです。
34歳で女性初の「Red Bull BC One」出場
ブレイキン歴10年以上となった2017年、AYUMI は快挙を成し遂げます。
世界最高峰の大会「Red Bull BC One」に女性として初出場を果たしたのです。
- オランダ・アムステルダム大会
- 女性初の快挙に世界が注目
- この年34歳でのビッグニュース
男性ダンサーが主役の「Red Bull BC One」の歴史に、一石を投じる出来事となりました。
初戦敗退に終わりましたが、B-Girlの可能性を世界に示す記念すべき大会出場でした。
女性の活躍の場を切り拓く一歩に
34歳でのビッグニュースは、ブレイキン界のみならずダンス界全体の話題をさらいました。
AYUMI の名は、この瞬間に世界レベルで知れ渡ることとなったのです。
38歳で世界選手権初優勝の快挙
「Red Bull BC One」出場から3年後、AYUMIは悲願の世界一に輝きます。
2021年のブレイキン世界選手権で、見事初優勝を飾ったのです。
- フランスで開催された世界大会
- 日本勢同士の決勝を制す
- 38歳でのワールドチャンピオン
決勝では後輩となる日本人ダンサーと対戦し、熱戦の末に勝利。
日本のブレイクダンスのレベルの高さを証明するとともに、AYUMI自身の集大成となる戴冠でした。
諦めなかった結果、夢を叶えることができた
世界の頂点に立った瞬間、AYUMIは感極まり涙。
38歳でのチャンピオンは、B-Girlにとって希望の星になったことでしょう。
AYUMIが見せるブレイキンの魅力と独自スタイル
ここまで述べてきたように、AYUMIは唯一無二の存在感を放つB-Girlです。
そんな彼女のダンスを生で観れば、一瞬で虜になること間違いなし。AYUMI流のブレイキンの魅力を3つ挙げてみましょう。
目で見て、肌で感じるAYUMIのブレイクダンス。その独特の世界観は他の追随を許しません。
ユーモアあふれる個性的なムーブ
AYUMIの最大の武器は「ユーモアのセンス」。
独創的な”おそうじスタイル”には思わず吹き出してしまうようなおかしみがあります。
- 掃除機やぞうきんを使ったネタ
- コミカルな表情や仕草
- 観る人の心をくすぐるしぐさ
ブレイクダンスは激しく、力強いイメージですが、AYUMIの場合はほのぼのとした可愛らしさも感じられるのです。
お茶目な表情を見せながらキレのあるアクロバティックな技を決める。そのギャップが彼女の大きな魅力となっています。
笑顔を引き出す天性のエンターテイナー
ムーブの端々に光るユーモアが、他にはないAYUMIらしさ。
それは世界が認めた彼女のオリジナリティの象徴と言えるでしょう。
音楽に乗せて即興で繰り出す技
ブレイキンの醍醐味は、音楽に合わせて踊るその瞬間にあります。
AYUMIのダンスは、即興性が命と言えるでしょう。
- フロアの雰囲気を感じ取る
- ビートに乗ってムーブを生み出す
- 音と一体になって踊る
その時の空気を読み取り、瞬時に反応して動きを紡ぎ出す。
一瞬たりとも同じ踊りはなく、常に生きた躍動感にあふれているのです。
目まぐるしく変化する動きから目が離せない
DJが創り出すグルーブに呼応しながら体を動かすAYUMI。
音楽を体現するかのようなステップは、見る者を圧倒させずにはいられません。
観客を魅了するパフォーマンス力
ダンスにおいて、技術だけでなく魅せる力も重要です。
AYUMIの圧巻のステージングは観客を釘付けにします。
- 目と目を合わせる絶妙なアイコンタクト
- 一瞬で場を引き込むオーラ
- ムーブで魅せる表現力
彼女のダンスからは人を惹きつける何かが溢れ出ています。
それは観客と一体になって場を盛り上げるショーマンシップ。
会場を一瞬で彼女の世界に引き込む
パフォーマンス中のAYUMIからは強烈な存在感が放たれています。
誰もが思わず見入ってしまう、唯一無二の表現者としての輝きを放っているのです。
年齢を超越!常に挑戦を続けるAYUMIの哲学
40歳を超えてもなおトップで活躍し続けるAYUMI。その生き方からは、年齢に負けない情熱と挑戦心が感じられます。
最後に、常に進化を続けるAYUMIの人生哲学に迫ってみましょう。
自らの信念を貫き、ブレイキンに人生を捧げるAYUMI。彼女から学べることは計り知れません。
「今」を大切に新しい経験にチャレンジ
AYUMIの口癖は「今が大事」という言葉。
過去の経験にとらわれず、今この瞬間を全力で生きることを何よりも大切にしています。
- 目の前のことに全力で取り組む
- 常に好奇心を持って吸収する
- 自分を信じて新しいことに挑戦
年齢を重ねるほどに、今しかできないことをしようと思えるようになったそうです。
未知の世界に飛び込み、多くの学びを得ることでさらに成長を遂げてきました。
ダンスも人生も、楽しむことが何より大事
AYUMIにとって、年齢は関係ありません。
大切なのは今という時間に、どれだけ全力で向き合えるか。その姿勢は、誰もが見習うべき生き方と言えるでしょう。
若手ダンサーに負けない熱い闘志
アラフォーのAYUMIにとって、10代20代の若いダンサーとの戦いは想像以上に厳しいものがあります。
しかし、彼女はライバルたちに負けじと練習を重ね、常に勝利を目指して戦い続けているのです。
- 週6日のハードな練習を欠かさない
- 常に世界レベルを意識してスキルアップ
- 勝つためならどんな努力も厭わない
若手選手の驚異的な身体能力を目の当たりにしても、AYUMIは物怖じしません。
むしろ彼女は「もっと上を目指そう」と闘志を燃やすのです。
年下に負けるわけにはいかない。私にはまだまだ伸びしろがある!
ダンスへの情熱は誰にも負けない。そんな気概でこれからも若い世代に挑み続けるでしょう。
いつかは誰もが年を取る。しかしAYUMIのようなマインドを持てば、年齢など関係ないのです。
最高峰の舞台「パリ五輪」を目指して
ブレイキンにとって、2024年のパリ五輪は記念すべき初の五輪イヤーとなります。
もちろんAYUMIにとっても悲願の舞台。金メダル獲得を最大の目標に掲げ、日々精進に励んでいます。
- オリンピックでの活躍を目指す
- ダンス界の発展につなげたい
- 金メダルを日本中の人に
世界最高峰の「Red Bull BC One」王者となったAYUMI。しかし彼女の野望はまだまだ尽きません。
「パリ五輪は通過点に過ぎない」と語る彼女の視線の先には、その先の未来が見据えられているのです。
金メダルを取って、ブレイキンの素晴らしさを伝えたい
ブレイクダンスでオリンピック初代王者になること。それが現在のAYUMIの最大の目標であり、夢なのです。
41歳でのオリンピック出場。前人未到の偉業に挑むAYUMIから、これからも目が離せません。
まとめ AYUMI選手が世界を魅了する理由に迫る!
今回は、ブレイキン日本代表のエースであるAYUMI選手の波乱万丈な経歴と、彼女が世界中から愛される理由に迫りました!
- 21歳の大学卒業後にブレイキンと出会い、30代で世界の頂点へ
- おちゃめな「おそうじスタイル」で観客の心を鷲掴み
- 40歳を超えてもなお、常に挑戦を続ける前向きなマインドを持つ
カナダ留学中にブレイキンに魅了されたAYUMI選手は、帰国後異例のスピードで才能を開花させます。34歳で女性初の快挙となる「Red Bull BC One」世界大会出場を果たし、38歳でついに世界チャンピオンの座を射止めました。ユーモアたっぷりの”おそうじスタイル”と称されるダンスで、世界中のブレイクダンスファンを虜にしています。年齢を重ねるごとにさらなる高みを目指し、今なお第一線で活躍を続けています。
ブレイクダンス界のレジェンドであるAYUMIさんの生き方には、いつも勇気をもらえる気がする。年を取ることを恐れず、いつまでも輝き続けたいですね。
最高峰の舞台「パリ五輪」に向けて、AYUMI選手の情熱あふれるダンスから目が離せません!